「あっ、そうだこれ!よかったら飾ってね。」


そう言って花束を差し出し、机の上にそっと置く原口さん。



「わぁ〜!綺麗なお花〜!ありがとうございます〜!」


それに続けと言わんばかりに、


「これ。クリスマスだからケーキでもと思って。食べれそうなら食べてね。」


愁くんも、花束の横にケーキの箱を置く。



「ありがとうございます〜!甘いもの食べたかったんです!」



無事にお祝いを渡して、2人とも少しホッとしたようだった。






「美奈!あたしにも抱っこさせて〜?」


「うん、いいよ〜!」


「あたしも抱っこしたい!」



あたしと優華は、美奈と赤ちゃんを挟んでベットに腰かける。


愁くんと原口さんは、近くのイスに腰かけた。





「体は?大丈夫なの?」


優華が抱っこして、原口さんときゃっきゃ言ってる間に、あたしは美奈と話した。


愁くんは、優華と原口さんに頼まれて、写メ撮る係りになってた。




「うん。夕方くらいまではすごいきつかったけど、もうだいぶ楽になったよ〜。」


「よかった〜!帰ってからも、ずっと美奈と赤ちゃんが気になってたの。」


「ありがと。立花さんとデートだっただろうに、わざわざほんとごめんね?」


「謝らないの〜!」



あたしは愁くんの言葉を真似してみて、それから美奈と2人で笑い合った。