「ゆらは?立花さんと結婚とか考えないの?」
「ん〜、はっきり結婚とはわかんないけど、でも、ずっと一緒にいたいって思う。」
「そっか。はぁ〜、海斗と立花さんは、どう考えてるんだろうね〜。男の人って、中々結婚とか考えないじゃん?」
愁くんは、どう考えてるんだろ、、。
はっきり結婚とまではいかなくても、これから先も、あたしといたいって思ってくれてる?
なんとなくそんなこと言われて、あたしがうかれてるだけってことはあるけど、ちゃんとそういうこと、話すことってないから、、
いざ考えてみると、ちょっと不安になるかも。
「あたしたちもさ、来年の春には就活始まるし、なんかいろいろ考えちゃうんだよね〜。結婚して専業主婦っていうのが、やっぱり女の子の夢だよね〜。」
そんなこと言う優華がかわいくて、あたしはなんだか嬉しくなる。
あんなクールな優華が、こんな風になっちゃってるんだもん。
原口さんの力ってすごいんだな〜、なんて。
気づけば、デザートを食べながら、お互いののろけ話みたいになってた。
優華って、あんまりのろけることもなかったから、こんな会話してるのが新鮮だった。
この間のデートでね〜、とか
こんなこと言われてね〜、とか
このときかっこよくてね〜、とか
そんなたわいもない話をしてた。
そのとき、
あたしのスマホが鳴った。
電話を切り、急いでお会計を済ませたあたしたちは、バタバタと店を出る。
駅まで2人で猛ダッシュ。
ずっと音信不通になってた美奈から、泣きながら電話があった、あのときみたいに、、