しばらく歩くと、清水寺に到着した。
なんか、お寺に入るのは緊張する。
自然と声がちっちゃくなっちゃう。
中を進むと、あの有名な清水の舞台についた。
「す、すごい、、きれ〜い!」
そこから見える景色は、想像していたよりも、もっともっと素晴らしいものだった。
下の方は、赤や黄色に彩られた木々が、絨毯のようになっていて、、
「こんなきれいな紅葉、初めて見たよ〜。」
「すげーきれいだな。」
愁くんも隣で感動しているみたいだった。
あたしはその景色をたくさん写真に撮った。
もちろん、紅葉を見つめる愁くんの素敵な横顔も。
「また勝手に人のこと撮ったな?」
愁くんは、シャッター音で気づいて、少し照れてるみたいだった。
「ねぇ、愁くん。ここの奥にね?縁結びの神社もあるんだって。あたし行ってみたい!」
「縁結び?もう結ばれてんだろ?」
「そうだけど、、でも行きたいの!」
「わかったよ。行こう。」
「やった〜!こっちだって〜。」
あたしは愁くんの手を引いて、旅行の本に載ってた縁結び神社に向かう。