「無理無理〜!恥ずかしいよ〜!」
「なんで?いつもしてるのに。」
たしかに、お泊まりした次の日の朝は、愁くんがおはようのチューって言ってキスしてくるけど、、
だって周りに人いるんだもん!!
「だってここ新幹線だよ?人もいっぱいいるから恥ずかしいよ〜。」
「だめ。ゆらが悪いんだから。早く〜」
あたしは意を決して、周りの人がこっちを見てないか確認して、一瞬だけ愁くんの頬にキスをする。
それだけでも顔が熱くなっちゃったのに、
「そこじゃない。やり直し。」
まだまだいじめてくる愁くん。
「やだ〜!もう無理〜!」
「しょうがないな〜。でもその代わり、今日の夜は覚えとけよ。」
そんなことを、あたしの耳元でささやく愁くん。
あたしは、顔から火が出るかと思うくらい真っ赤になってしまって。
それを見て、満足そうに笑う愁くん。
「愁くんのいじわる〜!」
「いじわるで結構。」
開き直っちゃう愁くん。
まあ、そんな愁くんも好きだけど。へへへっ。