「2時間以上かかるし、愁くん寝てていいよ?」
「ゆらは?」
「なんか楽しみすぎて眠れないから起きてる!」
「じゃあ俺も起きてるよ。」
朝早くに新幹線に乗り込んだあたしたち。
愁くんは朝早くに迎えに来てくれて、昨日あたしが帰ったあとも、遅くまで家で仕事してたみたいだし、、
やっぱり少し眠そうで、目がトロンとしててかわいかった。
「愁くんあんまり寝れてないでしょ?あたしは大丈夫だから。京都で楽しめるように、体力ためとかなきゃ。」
「ん。ありがと。」
そう言って、愁くんはあたしの右肩に頭を乗せると、よほど疲れてたのか、すぐに眠ってしまった。
しっかりつないだ手は、愁くんの太ももに乗せられてて、たまにピクって動く。
規則正しい寝息をたてて眠る愁くんの寝顔をのぞき見る。
愁くん、寝顔まで整いすぎだよ〜〜!!
かわいい〜〜!!
あたしは音をたてないように、そっと愁くんの寝顔を写真に収める。
旅行のために、久々に引っ張り出したデジカメ。
いっぱい写真撮って、いっぱい愁くんと思い出作りたいんだ〜!