美奈の両親も同じ考えだった。
相手も同い年の大学生、お互いの将来のためにも、この子は諦めなさい、と。
でも、美奈は、、
「あたし、、産みたいの。確かに大変なことばっかりで、この子を一人で育てていけるかわからない。でも、でもこの子を殺すなんてあたしにはできないよ!!」
「美奈、、本気なの?」
優華が聞くと、美奈は黙ってうなづいた。
「この前も産婦人科行ったんだけど、もう、いま3ヶ月なんだ。この中で、必死に生きてるの。赤ちゃん。」
そう言って美奈はお腹をさすった。
「美奈、、」
あたしは涙が止まらなかった。
辛いのは美奈なのに、、
あたしが泣いちゃだめなのに、、
「もぉ〜なんでゆらが泣くの〜!」
今度は逆に、美奈があたしの背中をさすってくれる。
美奈は、両親は自分が説得する、相手にはお金も何も求めないから産ませてほしいと頼む、そう言った。