それから2週間くらい経った、そろそろ梅雨が近づいてるなって感じる雨の日。


優華と学校でお昼を食べていたとき、急にあたしのスマホが着信を知らせる。



「美奈だ!!」


そこには坂下美奈の表示。


あたしは慌てて電話に出る。




「もしもし!美奈?」


「、、ひっく、ひっく、、」



え、、美奈、泣いてる?



「美奈?どうしたの?美奈?」


あたしは美奈が泣いてることに、すごい焦って、その場で立ち上がってしまった。




「美奈いまどこ?大丈夫なの?」


「、、うっ、いま、家に、、」


「住所教えて!いますぐ行くから!」



それからあたしと優華は、美奈の教えてくれた家の住所を頼りに、全速力で向かった。


心配で心配で、優華とハアハア言いながら走り続ける。

時間通りに来ない電車にイライラした。