頭の中で、
今日の出来事を回想してみた。

何回巻き戻しても、
彼女の白無垢姿が頭に浮かぶ。

それと、
プロ級の美味しいご飯。


あー、途中だったからな。
まだお腹が空いている。


…。

落ち着いてきたな。

僕は、立ち上がり、
フロントに電話をかけた。


「何でもいいから、
食べ物持ってきて。」


もう、全部どうでもよくなった。

どんなことしたって、
金持ちのボンボンは金持ちのボンボンだ。

自分の金でもないのに、
平気で使って、
偉そうにしてればいい。

誰かが誰かに
請求して、
その人は、何にも思わず、
あぁ、バカ息子かって
財布を開くのだ。