か、顔を
見られたあああああああ!!

しかも、
ぜんっぜん
隠さなかった。

朝から、
なんっにも、
違和感すら感じなかった。

よく考えてみろよ。

朝、
タオルで顔拭いたじゃん!

なんで、僕は気づかないかな。


もう、

バカだバカだバカだ。


恥ずかし恥ずかし恥ずかしい!!


僕は、自分の顔を叩いた。

玄関にある
姿見で
自分の顔を見る。


相変わらず、
女みたいな
弱々しい顔を見て
愕然とした。


少し、タレ目で黒目はでかい。
女子ならいいが、
この涙袋はあまりに男らしくない。
細い鼻と顎に
ぷっくりした唇。



「最悪。最低だ。」


この顔を会って二日目の人に
晒してしまうとは!


僕は、鏡の中の自分に
苛立ちしか感じなかった。