朝から何も食べてないせいで
腹が減って仕方が無い。

僕は、洋館にある台所へ向かった。

途中の応接間にある時計は、
8時を指していた。

窓の外もどっぷり暮れている。


え。

12時間も寝てたのか。

それは心配するわな。

僕は、寝起き一番の
心配そうな桜子さんの顔を思い出した。


可哀想すぎる。
なんて不憫な子だ。


誰からも綺麗だね。おめでとう。
と言われるであろう日に、
僕は、盃をひっくり返し、
あまつあんな顔しかさせられない。