「こんなけあれば、
部屋くらいすぐ見つかるでしょ。

あんたがいると、
あいつが帰ってこないから。」

そう言って、
分厚い封筒を
詩子さんに渡した。


「…はい。すぐに出て行きます。」

詩子さんは、
それを受け取った。


「子ども出来てたら嫌だから、
すぐに病院に行って?」

やめろよ。


「ここに請求書と結果を。」

やめろって。


「あと、誓約書にサインして。
お互いのためにね。」


がん!!!







…。

僕は、壁を思いっきり殴った、


「どうしたの?理太ちゃん。」


翠さんは、不思議そうに見た。



「僕らみんな狂ってるよ!!」

そう僕は叫んで頭をばりばり掻いた。