「新しい仕事も見つかったし、
一時はどうなるかと思ったけど、
君らにはほんと助けられたわ。」

詩子さんは、
桜子さんが出て行くまでの間、
僕の彼女役になってもらうことに
なっていた。

夜は、そういうお店で
働いていて、
男女交際のスペシャリスト。

僕にとっては、ありがたかった。


ただ、シュウくんと詩子さんの間に
何があるのかは、
僕には分からなかった。

なんとなく、
2人の間に大人な空気が
漂っている気がしたんだ。