春希の言葉に甘えて、私は家まで送ってもらった。



終始会話が絶えることなく、このまま時間が止まればいいのにって思うほど楽しかった。



やっぱり春希と過ごすのは楽しい。




「本当にありがと!気をつけて帰ってね!」



「おう、またな」



「おやすみ!」



春希に手を振り、私は家に入った。



「ただいまぁ」



「おかえり。ってあら!顔がニヤけてるわよ~」



「へ?」



「好きな子といたんでしょ~!」




お母さんがニヤニヤしながら私をつつく。



「ち、違うよ」



「またまたぁ~。母さんにはお見通しよ」



「・・・」



「付き合ってるの?」



「付き合っ・・・!んなわけ!!」



「じゃあ早く告白しないと~!とられたらおしまいよ」



「余計なお世話です~」



私はお母さんから逃げるように自分の部屋に駆け込んだ。



そのままベッドへダイブする。