皆がキャプテン頑張れって応援してくれた。
春希も俺が支えるって言ってくれた。
キャプテン・・・頑張ってみようかな。
気持ちが前向きになり、なんだか清々しい。
よし!
とりあえず気合入れて部活行こう!
そう思って部室を出た瞬間。
「った!!!」
突然右足の膝に激痛が走った。
あまりの痛さに、私は思わずしゃがみこむ。
あれ・・・脚、なんか腫れてる?
「千依?!どした?!」
「・・脚が」
「脚?」
「・・・ううん、何でもない」
ちょっとびっくりしたけど、大したことはないはず。
まだズキズキと痛む脚をさすりながら、私は立ち上がる。
その後も鈍い痛みが続いたから、今日は部活をせず安静にすることにした。
しばらくすると痛みはなくなっていた。
やっぱり、ただの関節痛だったんだ。
私はさほど気にせずにいた。
───この時、すぐに病院に行って診察してもらっていたら。
私の未来は少しでも変わっていたかもしれない・・・。