だめだ。


これ以上言われたら、嬉しすぎて死にそう。



「分かったから!キャプテンの話はちょっと考える」



「ん、そっか。まぁ時間はあるしな」



「うん、じゃあまたね」



私はそそくさと自分の教室に戻った。




「千依、顔真っ赤だよ?熱あるの?」



戻った途端、またエリに心配される。



「大丈夫。これはちょっと色々あっただけ」



「変な千依」



エリはクスっと笑いながら、私を見た。



エリの瞳に映る私は、本当にゆでだこみたいに真っ赤だった。