ガラララ───・・・
「「失礼します」」
ドアを開けて職員室に入ると、多田先生がおー、と声を上げた。
「お前らに話がある」
「なんですか?」
何か悪いことしたっけな・・・。
私は少しビクビクしながら先生の言葉を聞いた。
春希は表情を変えずに、平然としている。
「あのな」
「はい・・・」
「お前ら二人、次の代のキャプテンになってもらいたい」
「「え?」」
「バスケの技術レベルも高いし、チームをまとめる積極性もあるしな」
先生はそう言って、私達にニッと笑った。
私は衝撃的で何も言えなくなった。
自分で言うのもなんだけど、確かにバスケの技術や実力には自信がある。
そりゃ小さい頃からずっとやってきたんだもん。
でも・・・私にそんな大役が務まるだろうか。
次期キャプテンを頼まれたことに嬉しさを感じる反面、不安も感じた。
春希はどうするんだろうと思い、横をちらっと見る。