そういう事情もあって、私はずっと告白出来ずにいる。
私もごめんとだけ言われて、そのまま話せなくなったらどうしよう。
そんな不安がよぎって、どうしても言えない。
でもずっと言えずにこの恋が終わったら、私絶対後悔する。
だから言わなくちゃ。
いやでも怖い・・・。
私の心の中で葛藤が続く。
「ちーい!」
「おわぁあ!!!」
突然肩をとんと叩かれ、私は間抜けな声を出した。
叩いてきた相手は春希。
「なんでそんな驚いてんの」
「や・・・別に・・・」
春希のこと考えてたからだよ。
なんて口が裂けても言えないけど。
「多田先生が職員室来いってさ」
「なんで?」
「部活のことみたいだけど」
「ふぅん、分かった」
私は春希と一緒にバスケ部の顧問である多田先生の元へ向かった。