「あの先輩」

「ん?っていつまで先輩呼びなの?」

「え?」

「私達付き合ってるんだよね?」

「え」

私が疑問形で聞いたから何故か神楽君は肩を落として落ち込んでいる。

「俺達付き合ってないんですか?」

「あ、違う違う。そうじゃなくて私達恋人同士ならいつまで敬語で話したり苗字や先輩で呼ぶのかなって」

「そう…ですよね…でも俺にはハードルが高いって言うか…なんっていうか…」

「蒼」

「い、今蒼って」

私が蒼って呼んだことに驚いたのかでも嬉しそうに顔を真っ赤にしながら微笑んだ。