「梨央よかったね。おめでとう」

いつも明るい友子が涙目になりながら祝福してくれてる。

「ありがとう。友子」

私って友達に恵まれてる。

中学生の時友達だと思ってた子に裏切られて人を信じることも嫌になってけど友子は、あの時からずっと私の側に居てくれた。

友子は、私の心配ばかりで自分のことは後回しだけど早く友子にも幸せになってもらいたい。

「梨央先輩」

昼休みになり声のする方に視線を向けると神楽君が笑顔で手を振っていた。

って早…さっきチャイム鳴ったばっかりだけど…1年と3年のクラスって端と端だよね。

どんだけ急いで来てんの。

私は、想像しただけで可笑しくなった。

「また笑ってる」

え、私は、自分の頬を触った。