私は、神楽君と一緒に屋上に行った。

「梨央先輩」

私は、また神楽君に抱きつかれた。

「ちょ…神楽君」

「夢じゃないですよね」

私は、神楽君の頬をギュっと抓った。

「い、痛いです。先輩」

神楽君は、涙目になりながら自分の頬をさすっていた。

「夢じゃないわよ。私が告白したんだから」

私は、顔を真っ赤になりながら言った。

「だってだって付き合ってもらえるなんて思ってなかったし…俺幸せ過ぎて…もうやばいです」

「クス…大袈裟ね」

そんなことを言ってもらえるとなんだか私の方が嬉しい。

「あ、もう直ぐホームルーム始まるから戻るよ」

「嫌です。まだ先輩と居たい」

神楽君は、拗ねたように言った。