「邪魔すんなよ」

あ、神楽君ふてくされてる。

「嬉しいのは分かったからまだホームルームまで時間あるし二人で話してくれば」

「そうだな。行ってくるわ。行きましょ先輩」

神楽君は、私の手を握って歩き出した。

「梨央先輩」

私は、早倉君に呼ばれて振り返った。

「蒼のことよろしくお願いします」

そう言って早倉君は、頭を下げた。

私も「はい」と言って頭を下げた。

神楽君には凄く素敵な友達が居るんだ。

なんかこっちまで嬉しくなる。