「神楽君好きです」

私は、大きな声で叫んだ。

その時タッタッタって足音が聞こえた。

私は、座り込んだまま前を見れないでいた。

「梨央先輩」

神楽君は、優しく抱きしめてくれた。

「今の本当?」

私は、コクっと頷きながら…

「好き」そう告げた。

なんか神楽君震えてる気がする。

「泣いてるの?」

「俺嬉しくて」

私は、神楽君の背中をギュっと抱きしめた。

「梨央先輩俺と付き合ってください」

「はい」

私神楽君が大好きだ。

「あのお二人さんお取り込み中悪いけど皆見てるよ」

「え」

私は、我に返って辺りを見渡すと他の生徒達がジロジロ見ていた。

ど、どうしよう。恥ずかしい。

「か、神楽君離れて」

私は、真っ赤になりながら神楽くんを押した。

でもびくともしない。

「嫌です」

えー嫌って言われても皆見てるし…
こんな人が居る場所で告白した私も悪いけどあの時は、必死だったしどうしよう。