東京の大学に進学が決まった女子大生A子は、地元を離れ、都内のアパートで1人暮らしを始めました。

ある日、部屋の壁に小さな穴があいていることに気付きました。A子は、興味本位で覗き込みました。

どうやら穴の向こうは隣の部屋のようですが、見えたのは、家具一つない一面真っ赤な壁。

派手な壁紙だなぁと思いつつ、A子は次の日もその次の日もその穴を覗いてみましたが、見えるのはいつも真っ赤な壁紙だけ。

隣の部屋の住人はどんな人なのか気になったA子は、大家に「私の隣の部屋にはどんな人が住んでいるんですか?」と尋ねると、大家は答えました。



「あなたの隣の部屋には、病気で目が赤くなってしまった人が住んでいますよ」