夕は一命を取りとめたが、学校にはもう復帰出来ないと、担当医の先生に聞いた。

夕はもう勘付いていたようで、自嘲気味に笑った。

「あたし、日向がいればそれでいいから」と言って、真剣な瞳で私を見つめた。

「うん…」

夕の瞳に、胸がざわめく。

なんだろう…この感じ…

同じ瞳を、私は知っている。

圭…。