ある土曜日の午後のこと。

プルルルルル…

「あれ?知らない番号だ」

「もしもし?」

『瀬戸さんですか⁉︎広瀬 夕さんの体調が急変して…』

「夕が…⁉︎分かりました、すぐ行きます」

コートを着て、自転車にまたがった。

夕…夕…!

すぐ電車に乗って、病院まで走った。

「広瀬 夕の病室は⁉︎」

「今は集中治療室です。」

「………夕っ!!!!!」

私は走り出した。