それから数分したところで、弘樹くんが来た。

「日向の家行ったんだけど、お母さんがいねえって言うから」

「ごめん」

「どこ、行ってた?」

「病院」

「病院!?どっか悪ぃのか!?」

「ううんっ、夕のお見舞い」

「そっか…」

「あ、はやく帰んなくちゃ」

「……そうだな。送ってく」

「ありがと」