☆☆大翔side☆☆

出した日向ちゃんのこたえ。

最後の凛々しい笑顔。

軽く振った手。

まだ残ってる、日向ちゃんの体温。

そして、恋心。

砕け散ったはずなのに、また好きが大きくなった。



「俺の負けかーー…ちくしょーーー…」

砂浜に、涙を残した。

俺の、確かな恋心と一緒に。

今日の強い風が、帰る背中を押した。