ハッ。

「やっぱり夢、か…」

「日向ちゃん、目ぇ、覚めた?大丈夫?」

「うん、ちょっとだるいけど、大丈夫。」

「そっか。ばあちゃんが、今日は家で安静にって。」

「分かった。」

そう言うとひいくんは、部屋を出て行った。

「お姉ちゃん、私…」

男の子は、可愛らしい顔立ちで、瞳が青かった。

「もしかして…」

いやいや、ひいくんな訳がない。

ひいくんはまず、ハーフだし。

地味な私とは違うしっ!

本当は兄弟なんて…あり得ないよね…!

うーんと唸っていると、ひいくんが部屋に入ってきた。