「ーーん。…お姉ちゃん」

「ーーー?」

ここ、どこだろ…

周りには、何もない。

桜の木が一本だけ、立っている。

…夢?

私の前に、小さい男の子が立っている。

私の目線も、同じだ。

男の子、泣いてる?

「ねえ。どうしてないてるの?おかあさん、いなくなっちゃったの?」

「お姉ちゃん…覚えてないの?」

「私が、おねえちゃん?あなたの?」

「おねえちゃあん〜っうえぇぇぇぇんっ」

「私が……………………



おねえちゃん……………?」