「日向…」

切なそうに弘樹くんは私の名前を呼んだ。

ぎゅっ。

「ごめん。俺…やっぱり日向のこと…」

私もぎゅっと弘樹くんの背中に手をまわす。

「わ、私…弘樹くんがいい…っ」

「ごめん。いっぱい傷付けて、ごめん。」

「私も…ごめんね…」

その時。

「ーーーー日向…?」

「け、圭…」

「中島…」

「日向来ないから…心配して来てみたら……」

「圭、ごめっ…「コイツ、俺の彼女だから。お前には渡さねえからな」

「ふうん。そういう事か。面白いじゃん」

「へ?ふぇっ?どういうこと?」

「佐藤。お前、日向を傷付けて、女の子と歩いてたくせに…」

「っ!それは…」