「応援、サンキューな。」

「うん…」

なんだか呼吸が苦しい。

もちろん、さっきとは違う。

胸がギュッとして、なんだか…

『恋っていうのはね?日向。胸がギューって苦しくなるモンなの。』

いつか花梨ちゃんが言っていた言葉。

そっか。

ちゃんと私、弘樹くんに恋してる。

「な、日向…」

「ん?」

「やっぱ俺、好きだわ。」

「そんなの、私もだよっ」

なんだか可笑しくて、笑みが溢れる。

「ふふっ…あははっっ」

「ちょ、日向さん?そーゆーの、微妙に恥ずいからやめてください…」

弘樹くんが照れてる。

「ふふっ…ごめん、我慢出来ない…っっあははははっ」

やっと笑いがおさまって顔を上げると、弘樹くんの優しい瞳があった。

「良かったぁ…」

急に弘樹くんがしゃがみ込んだ。

「最近、さ。」

「?、うん。」

「日向、無理して笑ってたから。俺、めっちゃ心配してた」

「…うん」

「…けど、今の日向見て安心した。」

「ありがと。全部、弘樹くんのおかげだよ」

「ん。だって…