プルルルル………












不意に鳴った、機械音。










「もしもし?」










『もしもし?俺だけど』










「圭?どうしたの?」










『あーー…ごめん。今日、行けなくなって……』










「そっか。大丈夫だよ。気にしなーーー…









“気にしないで”と言おうとした時。










『ねぇ〜圭〜!早く行こうよ〜っ』と聞こえた。









…女の子の声、だった…。










私には出せない、スイートボイス。











なんで……?











女の子と…どこに行くのーーーー?












私の知らない、圭がそこにはいた。