また、目を覚ました。

「大丈夫か?日向」

「きゃぁぁっ‼︎」

一気に圭から離れる。

「あーー…ごめん。あれ、俺じゃねえんだ。」

「え…?意味わかんない……」

確かにあそこにいたのは、圭だったはず。

「…俺、双子、なのは、知ってるよな。でもそいつ、狂ってて。今日中、日向のこと狙ってたらしいんだ。

ごめんな。」

「は…?」

双子だということは、知っていたし、不登校なのも知っていた。

だけど…

どうやって…?

「俺、カラオケの途中で、飲み物取りに行ってた。

そんで…戻って来たら、日向とあいつがいなくて。

急いで追いかけたんだ。」

「…うん」

「そうしたら、俺の家で日向が倒れてた。」

あの時か。

「…うん」

「ごめん。俺の弟が…」

「うん、大丈夫。すごく怖かったけど…」

「ごめん。肩、震えてる。」