あ、そっか。
ちょっと落ち込んでるんだ。

「チカに会いてー!」

思わず学校の帰り道、
蹲って呟いた。


ちゃんと声をかけて、
自己紹介して、
まずは友だちになって、
一緒に勉強したり、
励ましあったり、
とにかく喋ったりしたい。


なんで、こんなに遠いんだ。


気づけば昼間に
チカのアパートに来てしまった。

チカの部屋を
複雑な気持ちで見つめた。

自分でも呆れる。


その時だった。