「ごめんね、部屋に母が」
「…!平気なの?もう止めなさいって?」
相変わらずキャスケットは草原の中に立ち、白地に紫のラインが入ったローブが柔らかそうに風に揺れている。
「大丈夫、でももうそろそろログアウトしないと」
「あっ、友達と出かけるんだったわよね?」
「うん、ごめんね」
「ううん、ユイ、誕生日パーティー楽しんできてね^^あと、ピアスありがとう。大切にするね」
「うんっまたね☆」
ふかふかの羊がそばで草を食む草原で、ユイはキャスケットに笑顔で手を振った。
結衣はログアウトのカウントダウンが0になる前に、脱ぎ捨てるようにしてオンラインゲーム専用のヘッドギアを頭からとりはずす。
はぁぁぁぁと、恐ろしいほど疲れきったため息が出て、自分でも驚いた。
(うー、ここのところ頭痛がしない日がないなぁ)
パソコンの前の椅子から立ち上がって、すでに整え終えている髪の中に手を入れて、頭皮を掴んだ。
(頭の中が痛いし、気持ち悪い。これから美香たちとディナーなのに食べれるかな)
小さなバックを持って部屋を出て階段を下りる。
何も言わずにヒールを履いて玄関から外界に出た。
「いってらっしゃい」と2階のベランダから母が声を投げるが、結衣は頭痛で振り返る気にもならなかった。
(疲れた…)
リアルは苦しい。
頭をたれて1度ぎゅっと目をつむり、再びあける。
ここ何週間も外に出なかったために、びっくりするほど筋肉が落ちて細くなった足が見えた。
「…!平気なの?もう止めなさいって?」
相変わらずキャスケットは草原の中に立ち、白地に紫のラインが入ったローブが柔らかそうに風に揺れている。
「大丈夫、でももうそろそろログアウトしないと」
「あっ、友達と出かけるんだったわよね?」
「うん、ごめんね」
「ううん、ユイ、誕生日パーティー楽しんできてね^^あと、ピアスありがとう。大切にするね」
「うんっまたね☆」
ふかふかの羊がそばで草を食む草原で、ユイはキャスケットに笑顔で手を振った。
結衣はログアウトのカウントダウンが0になる前に、脱ぎ捨てるようにしてオンラインゲーム専用のヘッドギアを頭からとりはずす。
はぁぁぁぁと、恐ろしいほど疲れきったため息が出て、自分でも驚いた。
(うー、ここのところ頭痛がしない日がないなぁ)
パソコンの前の椅子から立ち上がって、すでに整え終えている髪の中に手を入れて、頭皮を掴んだ。
(頭の中が痛いし、気持ち悪い。これから美香たちとディナーなのに食べれるかな)
小さなバックを持って部屋を出て階段を下りる。
何も言わずにヒールを履いて玄関から外界に出た。
「いってらっしゃい」と2階のベランダから母が声を投げるが、結衣は頭痛で振り返る気にもならなかった。
(疲れた…)
リアルは苦しい。
頭をたれて1度ぎゅっと目をつむり、再びあける。
ここ何週間も外に出なかったために、びっくりするほど筋肉が落ちて細くなった足が見えた。