結衣はオンラインゲーム専用のヘッドギアを頭からはずし、目をしぱしぱさせながら軽く背伸びをした。
部屋は薄暗くなっていた。
「時間経つの早いなぁ」
時計を見れば18時を過ぎている。半日で終った大学から帰宅してすぐ始めたので、だいたい5時間はゲームの中にいたことになる。
結衣は机の上のパソコンの画面に視線を戻した。
『ようこそ、オートマトン -Online-へ
ログインしますか?
→はい・いいえ
メッセージが1件届いています』
結衣は画面上のポストをクリックしてメッセージを開いた。
『キャスケット⇒ユイ
フレンド登録の申請。
コメント
はじめてPKされて怖かったと思うけど、そんなこと気にならないぐらい、この世界にはまだまだユイの知らないステキなことがたくさん待ってるから、これから一緒に冒険しようね(*^-^)
フレンド登録を承諾しますか?
はい・いいえ 』
結衣が「はい」を選択するとフレンド登録が完了し、画面の右にキャスケットの名前がオンラインで表示された。
さきほどまで確かに髪に有ったかんざしを思い浮かべて、結衣はまた嬉しい気持ちになった。
「とりあえず、今日は説明書読んでみなきゃ」
視界の隅で山積みになっている講義の課題の資料が気になりながらも、『オートマトン』のゲームソフトが入っていた箱の中から説明書を取り出した。
ついさっきまでオンラインゲームは合わないから辞めようかとも考えていたのに、すっかり気分が変わってしまった。
これからどんな冒険が待ってるのか。
つぎはいつキャスケットに会えるのか。
もう、それしか興味がなくなっていた。
部屋は薄暗くなっていた。
「時間経つの早いなぁ」
時計を見れば18時を過ぎている。半日で終った大学から帰宅してすぐ始めたので、だいたい5時間はゲームの中にいたことになる。
結衣は机の上のパソコンの画面に視線を戻した。
『ようこそ、オートマトン -Online-へ
ログインしますか?
→はい・いいえ
メッセージが1件届いています』
結衣は画面上のポストをクリックしてメッセージを開いた。
『キャスケット⇒ユイ
フレンド登録の申請。
コメント
はじめてPKされて怖かったと思うけど、そんなこと気にならないぐらい、この世界にはまだまだユイの知らないステキなことがたくさん待ってるから、これから一緒に冒険しようね(*^-^)
フレンド登録を承諾しますか?
はい・いいえ 』
結衣が「はい」を選択するとフレンド登録が完了し、画面の右にキャスケットの名前がオンラインで表示された。
さきほどまで確かに髪に有ったかんざしを思い浮かべて、結衣はまた嬉しい気持ちになった。
「とりあえず、今日は説明書読んでみなきゃ」
視界の隅で山積みになっている講義の課題の資料が気になりながらも、『オートマトン』のゲームソフトが入っていた箱の中から説明書を取り出した。
ついさっきまでオンラインゲームは合わないから辞めようかとも考えていたのに、すっかり気分が変わってしまった。
これからどんな冒険が待ってるのか。
つぎはいつキャスケットに会えるのか。
もう、それしか興味がなくなっていた。