そのことが分かったとたんなぜか教室にいれなくなった。
恥ずかしいから?
振られたショック?
わからない。
でもとにかく私はすぐにその場から離れたかった。
まだ朝のチャイムは鳴ってなかったからそのまま学校を飛び出した。
でも飛び出したものの家には帰れない。
ママが家にいた。
うるさいママだから学校いかないなんて言ったらどれだけグチグチ言われるかわかんない。
どこ行こう………。
そのときふと浮かんだのは昨日いた公園。
どうせ今学校だからあの人もいないことだしね。
人も少ないし大丈夫だよね。
私は走ってその公園に向かった。
私ってバカなのかなぁ?
こんなことなら海斗に告られたときOKしなければ良かった。
そんなの今更遅いけどね。
突然目の前がぼんやりしてきた。
じわじわ涙が溢れてくる。
泣いちゃだめ。
そう言い聞かせたけどやっぱり無理。
あんなに好きだったのに。
それに遊ばれてたなんて知ると悔しい。
「君って泣き虫なの?」
はいっ?
声のするほうを向く。
……なんで今ここにいるの───
それは昨日のあの人だった。