「じゃあもうこの話は終わりな。麻実ちゃん連れてきてよ。」

「あ……うん。」




部屋を出た。


なんだかニヤニヤしてしまう。

よかった。

ほとんど麻実のお陰だけど。



「そーか。よかったな。」



翼さんもそう言ってくれた。



「よかったね。なかなおりできて。」

「麻実のお陰だよ。ありがとう。」



こうしている間にも私の周りはいろいろ変化している。

もちろん私だって。


ただ私はまだその変化に気づかないでいた。