次の日。
いつも通り学校に行った。
もしかしたら海斗がもう一度って言ってくれるかも知れないと思ったから。
「おはよ!」
教室に入っていつもみたいに言った。
でも今日はいつもと違っておはようの返事ではなく笑い声が返ってきた。
「はは。あの子海斗くんに振られたんだって。」
「え、マジ?なんで?」
「なんでも好きな人がいるからだって!」
「そーなの?あんなに海斗くんに尽くしてたのに振られたんだウケる~。」
………何よ。
私は教室のドアの前で立ち止まった。
今海斗と私のこと話している人全員殴ってやりたい気分だった。
「おっ!海斗おはよ。」
海斗………。
顔を合わせたくない。
だから私は下を向いて目を合わせないようにした。
「お前別の彼女できたって本当かよ?」
「は?もう知ってんの?さすが情報伝達の早ぇクラスだな。」
えっ………。
別の……彼女?
もう……本当にダメなんだ……。
私は振られちゃったんだね。
いや。
捨てられちゃったんだね。
あの謎の男の子の言うとおり。
遊びだったんだ。