「はい。じゃあマスク。」



一応病院だからね。

私は大丈夫だけど麻実はまだ小さいから。

変な病気もらわないようにしないとね。



「ここにいるの?おにぃちゃん。」

「うん。」



はぁ……入りにくい。



「麻実……先はいって。」

「いいの?」

「いいよ。もちろん。」



ドアを私が開けるとすぐ麻実は中に入っていった。



「おにぃちゃん!」

「え……?麻実ちゃん?」


そんな声が聞こえる。



胸のドキドキがおさまらない。

入れない。



「あれ?バカ姉は?」


バ……バカ姉!?



「おねーちゃんなら外にいるよ?」

「ふーん。今日はどうしたの?ほら、こっちおいで。」

「いいの?」

「いーよ。」



自分のベッドに麻実を乗せてる。

ほんと子供の扱いうまいよね。