ようやく我に返った私は翼さんに昨日のこと全部話した。
翼さんはただ黙って私の話を聞いてくれた。
「そっか……そうだったんだ。」
「やっぱり私が……間違ってた?」
「うーん。んまぁ希ちゃんがやりたいことをやればいいんじゃない?郁哉のことはほっといて。」
………。
何かが引っかかる。
郁哉のことなんて気にしなくてもいいのに。
「そ……だね。」
下を向き返事をする。
「俺からちゃんと郁哉に話しといてやるから。心配しなくていいよ。」
その言葉で少しだけ安心して、病院をあとにした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…