「ほら。挨拶ぐらいしろよな。みつ。」


閉まってた隣のベッドのカーテンを思いっきり郁哉は開けた。

かわいすぎるでしょ!

小顔!!

二重!!

やばい!!!



「ちょっ……何すんのよ!いっくん!」

「顔出さねぇお前の方が悪りぃよ。」



そのかわいい声の女の子は本を読んでいたらしくその本をベッドに叩きつけていた。



「ごめんな。希。紹介するよ。こいつは木下みつき。人見知りで怒りっぽいけどほんとは優しい奴なんだ。」



あ……思い出してくれた?

よかった。このまま気付かれないまま1日が終わっちゃうかと思った。



「よ……よろしくお願いします。」

「け……敬語なんていいよ。よろしく……ね。」


本当にみつきさんは人見知りらしく、私のことをちゃんと見てくれない。


目を合わせようとしてもすぐにそらされる。

嫌われてるわけじゃないよね?



「私は細山希です。よろしくです。」

「………何歳?」

「あ、17歳です。みつきさんは?」

「………14歳。」


ゲッ。

年下だった。

みつきさんの方が明らか年上に見えるよ……。