嬉しくて嬉しくて、私はこう言った。

「待ってたよ。廉が帰ってきてくれるって信じて。

蘭も好き。

優しくて、可愛くて、愛嬌のあるところ。いざとなったら、自分より他人を優先するその男らしい心

もう誰にも渡さない。」

そう言い終わると、瞬間に廉の唇が私の唇を覆った。

「_____…ンッ…………」

息ができない。久しぶりの廉のキスは今までできなかった分の我慢をいっきにはらすような感じだった。

中学のときしょっちゅうしてたあの優しいキスは今も変わっていなかった。

抱きしめられるのでさえ拒絶していた私の身体はもう彼を許し、自分からも求めているようになっていた。