「じゃあ、今日は紹介したい人がいます」

ガラガラガラ_______。

「和歌山から転校してきました。霧谷廉(きりたにれん)です。本当は始業式の日に来る予定だったのですが、引越しの事情で1週間遅れてしまいました。

ま、よろしくお願いします」

きりたに???え?廉じゃないの?いや、あの顔は廉だよ

心の中で独り言を言った。

「星野!」

「あ、え?はい?」

「今日から霧谷は星野の隣の席だ。面倒見てやってな!」

いやいやいや、ちょっとまってくれ。本当に神様はいじわるだ。なんでこんなにも嫌な思いをしなきゃいけないんだ。

「星野さん、よろしくね?」

「あ、はい。ども(((^_^;)」

できるだけ目をそらし、机の間を離した。