家に帰るのがなんとなく怖かった。

……私は近くの海に行くことにした。


外はまだ寒く、海には誰も居なくて……私1人だった。


広い海の向こうには何があるのだろう……暗い海の底には何があるんだろう。


……よく分らないことを考えながらボーッとしていたら、知らぬ間に隣りに人が座っていた。


男の人だ。
背は170ぐらい…。
顔は見えない……。
何やら私に話しかけているようだがよく聞こえない。



一通り何か言い終わると男は私に手を差し延べた。

そしてこう言った…。