………プルルルルル……プルルルルル。

なんとなくだけど嫌な予感がした。


「………もしもし。」
私は受話器を取った。


「お前のせいで死んだ。」


予感は的中した。あの殺人予告電話の人。


「なんで……殺すの?…私アナタの事なんて知らない……。無関係じゃない。」


だがこの質問は無視された。
「次は子供。30分以内に来なければ殺す。……場所はお前が知ってる。来なければ………」


…ガチャッ!!
男が言い終わるより早く私は電話を切った。
怖かった。
本当に1人死んでしまった。



私は急に気分が悪くなった。……私が殺したわけじゃないのに、私が殺したような錯覚に襲われる。



バイトを早退した。