「やっとだ。」



…微笑みながらこう続けた


「中々キミが来ないからこんなに沢山死んじゃったんだ…僕のせいじゃないんだよ?」




…その人の言葉で周りがうっすら明るくなった。


さっきから足に当たっていたのはバラバラにされた人の亡骸だった。


「殺したのは僕、バラバラにしたのはキミ。」




私は急に左腕に重みを感じてそちらを見る…するといつの間にか私の手には鉈が握られていた。



急に何かが頭の底から溢れてきた。


「思い出すんだよ。」







その声と同時に記憶の扉が完全に開け放たれる。