「こっちだよ」




そう呼ばれた気がして声の聞こえた方へと振り向いた。


…そこには今まで存在しなかった「道」が現れていた。
その道は奥が見えず、まさに一寸先は闇…という感じだった。


「おいで」



…また呼ぶ声がした。


行きたくないのに…
怖いのに…
私の意思とは関係なく私の足はその道へと踏み入ろうとしていた。


私は逆らえず暗闇の道へと吸い込まれていった。