ーーー6年前(小学校3年生)


「悠華、あのさ、俺バスケ習うんだ!
だからあんまり遊べなくなる。」


始まりは、悠哉のこの一言だった。


家が隣だった悠哉と私は、
小さい時から何をするにもずっと一緒だった。

だから、悠哉がバスケを始めると聞いた時、なんだか置いて行かれた気がした。



それで、家に帰った私はお母さんに頼み込んで悠哉と同じバスケットボールチームに入ることになった。


「悠哉!悠華もバスケ習うことになったよ!」


元々運動神経が良かった私と悠哉は
どんどんうまくなっていった。