「じゃあ、見学終わったら、連絡するね!」と、残して

彩は演劇部へと、行ってしまった。

「美術部は・・・っと

ここか。」


美術室、と書かれた教室。


ガラッと戸を開け、

「失礼します・・・」

と、一言つぶやいて、中をのぞいた。


「新入生!?私も1年なの!名前は!?」

と、元気の良い声が響いた。

ぱっつんの前髪に、ふわっとしたボブヘアーは、

なんとも彼女に似合っていた。


「小野 百合っていいます」

「敬語なんていいよ!三波 もも(みなみ もも)!
ももって呼んで!」

「よろしく、もも」



早速友達ができ、ほっとしているところに

ガラッと戸が開いた